vol.2社長インタビュー 石塚社長編

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石塚社長

こんにちは!まおです。

 

 

【このインタビュー企画を始める経緯はコチラ】

 

 

記念すべき2回目の記事!(笑)

今回は、有限会社アクティブ 石塚 直美 社長にインタビューしてきました!!


静岡県内に20店舗近くのローソンオーナーをされています。

”めちゃくちゃかっこいいキャリアウーマン”という印象。
とても優しくて、憧れてしまうオーラを持っている方でした。

今回は、あの〇〇〇しゃちょーのお話もちょっとだけ聞けます。(笑)

・コンビニの多店舗オーナーって?
・コンビニって大変なんじゃ?

etc...
そんな疑問を一挙に解決できました!

 

 

それでは、さっそくインタビュー記事に移ります!

 

目次

 

 

波乱万丈な社長の人生

 

さっそく、質問に入らせていただきます!(名刺の裏を見て)これ全部石塚社長が経営してるんですか?!

 

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実際に頂いた石塚社長の名刺の裏面

そうそう。

私は、美容師をしながら静岡駅の南でコンビニ第1号ローソン静岡大谷店をオープンしまして。それが1994年です。

 

生まれてない。(笑)というか、美容師??

 

そーかーちょっとショックだ(笑)
そうそう。私は高校卒業して美容師を目指して働いていたんです。

 

ローソンを始めたきっかけは何だったんですか?

 

きっかけは土地活用。母がそこで飲食店をやっていたんだけど、6店舗くらいの飲食店をやっていた急に母たちが全部店をたたんで、母の実家のお寺を継ぐためお坊さんの修行しに行っちゃったんです。

で、一店舗だけ余ったところがどうしても売れなくて....。母が「ここの土地買わない?」って。(石塚社長が)「まあじゃあ...」って言ってそこの土地を買ってね。テナントとして貸していたんだけど、半年したら借り手が出ていってしまって。

 

「困ったな~ここどうしようかな~」ってなってね。
美容師をしているだけでは銀行に(土地を買った借金の)返済が出来ないなと思って。そのころ「ビジネスを自分でしようかな」と思って。

街道立地なんできっとこれだとコンビニだといいのかなと思ったの。コンビニだと(経営していく)知識がないけど、お金を出して店長を雇えば色々ノウハウを教えてもらえてうまくいくんだろうな!って。そんな軽い気持ちでローソンを始めたのが一件目

 

すごい行動力ですね。

 

で、それから半年したらすぐ隣に...っていっても300メートルなんだけど。サークルKが出来てしまって。そしたら売り上げが激減してしまって。当時それこそ商売の素人だった私は、

「そうか、じゃあもう一軒やって今までと売り上げを一緒にしよう」って。(笑)

 

え!?そんな簡単にお店を!?

 

何にも深く考えてないから。

そうこうしているうちに、お金を持ち逃げされて。(雇った)店長さんにお任せしてたんで、3500万くらい持ち逃げされてしまったんです。

 

そんなことあるんですか!?1日の売り上げとかじゃないですよね?

 

コンビニ仕組みって、1日の売り上げを24時間やっているんでどこかで締めて本部に毎日送金するんです。だから手元に売り上げは残ってないはずなんだけど、もうずーっと溜められて溜められて。

店長が送金してなかったんです。それで結局美容師をやめてコンビニに専念することになったんです。

 

そうなんですね...!(こんな波乱万丈な人生生で初めて聞いた・・・。)

 

さらに、その当時(勤めていた)美容室チーフスタイリストだったので私がいないとカットする人がいないみたいな状態だったんですね。

自分の予約も何か月先まで入ってるけど、明日からコンビニの店長もいないしね

しょうがないんで、先生(美容院のオーナー)のところにいって、「今日でやめさせてください」って話をして。事情を説明したら先生に、

「そうか。それなら仕方ない。今までここで1から積み上げてきたから周りに若い美容師さんがたくさんついたんだ。”1からやってきたから”ついたんだ。今回はなんにもないところでいきなり店長ですオーナーですってなるから、周りの人が申し訳なくなると思う程働いて初めて人が付いてくるんだ。俺の言うことはそれだけだ。」

っていわれたの。そのときはそれをしみじみ感じることはなかったけど、こうやって思い出して今まで残ってるんだなって。(笑)

 

最初美容師さんだったんですね。しかも、オーナーのセリフかっこいい!

 

美容師って例えば、私が一人カットすると1万円ってもらえるでしょ?でも違う美容師さんがカットしたら3000円ですよとか、そういう感じなんだよね。だから美容師さんってクリエイティブな仕事なんだなって。自分にもそういう自負はあったんだよね。

ところがコンビニって、コーヒーは誰が淹れて味も値段も変わらないじゃん?誰がやっても同じ仕事だなって。成果が変わらないことにあんまり最初面白いなって思わなかったんだよね。

ところがこのコンビニの仕事をしていく中で、例えば商品の陳列だったり、商品を仕入れるってことだったり....。コンビニって今でこそサービスサービスって言われてたんだけど、私たちがコンビニ始めたころは本当に無機質で、とにかく早い。ぱっと買える。値段も定価。これがコンビニだったんだよね。でもそこが私としてはまだまだこの業界っていうのはやりようによってよっては全然うまくいく、ものすごいビジネスの宝の山だなと思ったのね。

 

なぜ、彼女はうまくいっているのか。

 

先見の明というか、チャンスをつかむのがうまかったんですね・・・!

 

美容師さんっていうのは一人一人にすごく向き合って技術とサービスが両輪じゃなかったら指名って取れないんだよね。やっぱり技術だけとかだとダメなんだよね。お客様の心をつかまないとまた来るよってならないじゃない?

ところが、コンビニっていうのは当時そういうところがなかったので、これはこういうことをしていけば!って思って。

 

何か具体的にやったことってありますか?

 

DVDがあって、私のお店を密着したものを題材にして作ってるんですけど。

あとは、普通のユニホームって青と白のしましまの制服なんですが、うちの子は着せていなくって、黒いシャツに...(実際にスタッフを呼んで)(※制服は上の写真のお名刺に書いてある店舗なら見れるかも!?)これをユニホームにしちゃってるの。(笑)

 

これ、私服じゃないんですか?

 

私服じゃないの。ホントはダメなんだけどローソン本部にオッケーさせてしまったの(笑)まずは身だしなみをこだわって。私たちが一流のサービスをするんだったら一流のホテルのサービスのようなものを提供したいなって。あの青い制服よりもオシャレでかわいいでしょ?

 

あと、今、女性が人材不足ってすごい言われているでしょ?けどうち全然困ってないの。社員が一人も深夜勤務していないし残業はやっても一時間までって私から言われているんで。(笑)休みもきちっと取れて有休もきちっととる。

 

めちゃくちゃホワイト!コンビニのイメージと違う・・・!

 

うちはアルバイトさんが「もっと入れてくれ」って言ってくるんですよ。たくさん抱えているんでね。でもやっぱそれには色んなコツがあって。結局、蛇口から水を入れて出ていくのが多ければ...つまり退職者が多ければ、いくら入れてもきりがないので離職をいかにさせないかっていうことであったりそっちの方にも尽力しています。みんなが色んな役割をもって、そしてやりがいを感じているんです。そこが一番のことじゃないかな~!

 

面白いですね!考えてみれば当たり前だけど出来ていない店が多い!

 

自分が子育てをしていたでしょ。今でこそ女性の社会進出って認められて、そういう風にしやすい環境の整備を色んな所でしてくれているんだけど。やっぱり私の時って20年以上前なんだけど全然男社会で。男性のルールのように作られていたから、「仕事休む?だったらお前はいらないよ」っていうようなね。

でもそれは自分の代わりになる人がいないんだから当たり前なんだよね。わたしはそれを子供を育てながらやって来たんだけど、熱が出ている子供に薬を与えて保育園に預けるとかね。そうしなかったら自分がいかないことによってそこで迷惑をかけるから。そうしながら働いてきたんだけど。
そうやって言われながら子供を育てながらやってきたっていうのがあるから、私は経営者になったら絶対に女性が子供を育てながらでも働きやすい環境を作るんだっていうのを決めていたんで。

 

衝撃の事実、そして立ち直り。

 

話は変わりますが、人生の中で苦労とか挫折した瞬間ってありますか?

 

挫折しかないよね。今もそうだし。ステージステージで違った悩みが出てくるのね。例えば、会社が小さいときだったら小さいときなりの悩みがあるし大きくなったらまた違う悩みが出てくるよね。でもそれを、「今こうできないなあ。じゃあどうしたらできるかな」をいくつも考える。で、突破するまでそれをやり続ける。っていうのが一番だよね。

 

じゃあ、ここで挫折したから今頑張ることが出来てる、ではなくて常に?

 

さっき言ったお金の話はそうだよね。最初持ち逃げされた話もそうだし。あとは、昨日まではさみを持っていた私が、レジ打ちもわからないけど今日からそこに立つ。発注の仕方もわからなかったんです。おにぎりどうやって発注するのかな?って(笑)やっぱりそれは苦労でした。”今”やらなくちゃいけないことをわかりませんてことが言えないっていうね。

・・・先ほど店長に持ち逃げされたっていう話なんですが、それ旦那だったんです。

 

えっ...!?(言葉が出ない)

 

旦那に持ち逃げされたんです。小学校に入ったくらいの子供がいたのに持ち逃げしてそのまま蒸発していなくなっちゃったんで、サラ金は来るはで。(笑)

元々商売始めたときの借り入れが7000万くらいあってね。その借金と持ち逃げしたお金とでしょ。(笑)

で、ローソンはすぐやめろって言われてね。まずはその対ローソンの問題を解決しなきゃいけなくて。このまま(ローソンを)続けさせてくれなきゃ困るし!あとはお金の問題ですよね。その時は、あんまり記憶にないくらい忙しかったんですよね。でもそこは、ダメだと思ったらダメなんだよね。

 

そうなんですね!記憶にないくらいって...。

 

でもね、人生グラフを書く機会があったときに....過去と未来を書くんだけどね?私描いていったらずーっと天井だったんだよね。

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え?え?ずっと天井?

 

10代20代....とか良いとき悪いときの波を書かなきゃいけないんだけどね。私悪いときないなって。これから先も。

そう思えたのはなんでだろうって考えたら、すごい困ったなーとか孤立したなーっていうのは全くなかったんだなーって。いつも誰かが助けてくれていたんだなーって。

後はお店の、最初にね美容室の店長に言われた、「周りの人に申し訳ないと思わせるほど働いて初めて人はついてくる」ってのを私がやってくわけだよね。トイレ掃除をしたりごみの片付けをしたり。そしたら、周りの人たちが「手伝いますよ」って言ってきてくれるのね。

そうして一緒にやってきてくれた仲間がすごくたくさんいたからこういうグラフをかけたんだなーって。やっぱり人は周りの人間に支えられてそうしてやっていけるんだなっていうのをすごく感じたね。

 

母が、静岡県就労支援ネットワークっていう労働局から委託されてるの。それこそ県大の国関の津富先生が立ち上げたNPO法人で母は副理事をやっていたんです。

 

そうだったんですね!

 

そこで(母から)ニートの就労支援をやってくれって言われててね。私工場の経営者だったらニートの子たち預かってあげられるけどうちサービス業だから無理だよって。

でも、私これだけ周りの人に助けてもらったから社会に恩返ししないといけないなって思って!そこから、50人くらい受け入れを始めて。
今度うちで社員になった子がいるんですよ。ほとんどの子はアルバイトから始めて外に行くんだけど。私はローソンを通じて社会のためになることをやりたいなっていうのが私の夢かな?

 

じゃあ、どんな静岡になったらいいなっていうのはありますか?

 

今いろんな問題があって...でもこれって私たち、国とか県と市とかじゃなくてその中に居る私たち、コミュニティの中の一人なんだよね。それは私たち一人一人が考えなきゃいけない問題だし、みんな自分事のようにどうやったら考えていくようになるのかなっていうのを考えていくのが私たちの役割なんじゃないかな?

その就労支援っていうのも最初は市民ボランティアから始まったんだよね。そこでやっている人たちっていうのは、みんな「私たちはお節介おじさん/おばさんになろうよ」ってのがコンセプトで就労支援っていうのを始めたんだよね。今ある問題を一緒に考えていってみんなが自分事だと思うからこそ解決できていくんだろうなっていうのがすごくあるんだよね。

 

そうですよね!静岡ってくくりでは語れないですね。

 

だから私がダイレクトに出来ることっていうのは、きっとここにいる私のところで関わっている人たちにそれを自分の事として考えてもらうっていうのが、一番私が出来ることなんだろうなあって。ただ単に静岡がどうっていうわけじゃなく今この時代を生きている私たちが何をすべきかっていう。そういう問題提起をずっとしていきたいな~っていう。

 

社長の二十歳のころと、これからの展望

社長がハタチの頃ってどんなことをしていました?

 

私がハタチの頃は美容師をしていましたね。まだ見習いかな。高校3年で美容師になろうと思って。
最初はお客様も触らせてもらえないからそこからシャンプーをしたりシャンプーが出来たら何十人もシャンプーするわけよ。そしたらシャンプーは卒業して、次はパーマをやりたいなとか思うでしょ。パーマもワインディングっていう巻くってことを20分でやらないといけないんだけど、最初やり始めたころっていうのは2時間くらいかかるのよ(笑)だけどそれを何十回も練習していかないと20分までにはいかないしキレイに巻けないんだよね。

で、技術職っていうのはとにかく回数こなすしかないじゃん。家に帰っても人形の頭があって、これをやらないと寝れないって言って。見習いの時ってのは朝から晩まで13、14時間は当たり前に働く。そして帰ったらまた練習するっていう。ホントに技術の習得にかけてたハタチっていう感じ。

 

なるほど。そこで磨かれたんですね。

ここがほかの会社と違うよってのありますか?

 

えっとうちはねー。北朝鮮体制かもしれません。(笑)
私”ナオジョンイル”とか言われるんだけど。(石塚直美社長の”直”から)

 

ナオジョンイル?詳しくお願いします。(笑)

 

私は企業の命題っていうのは継続かなって思っているのね。一瞬儲けてそのあとなんにも無いんじゃだめだからね(笑)

継続していくために何が大事なのかなっていうと私みたいなベンチャーみたいなところっていうのは、一個の”何をするんだぞ!”っていう指針みたいなのがあって強烈に引っ張っていくんじゃないとダメかなって。だから、私はナオジョンイルに徹するぞっていうね。そういう意味でね。(笑)

いくぞ!ってときに(みんなが)来てくれるからこそ、楽しいこともみんな一緒。だから社員旅行とかいくんですよね。年に2回くらい。毎回社員のみんなで、「何をするぞ」って決めてから行先とかも決めていくんだけどね。
例えば、私はみんなに一流ホテルのような接客をしなさいっていうんだけど、よーく聞いてた誰も一流ホテルに行ったことがなかったの。行ったことがないのにマネしろってのは無理な話だなと思って、今年はホテルオークラに泊まろうって行ったりね。(笑)

 

かっこいい!
これから石塚社長がやりたいこととか展望ってなんですか?

 

私は一番はローソンなんですね。ローソンをナンバーワンチェーンにすることが夢なんです。だから、ナンバーワンチェーンにするには私が何が出来るかいつも考えています。私が広告塔で歩くっていうのが目標です(笑)

 

若者へのメッセージ

今の若い人へのメッセージお願いします。

 

『『我慢が足らん!!』』

 

うんうん、言いたいことわかります。具体的に思う場面はありますか?

 

たくさんのアルバイトさんが年に何千人とうちに来ます。その子たちは、何でもすぐやめてしまう。

私は、やめるよって言ってくる子こそわざわざ会いに行くの。そこで話をするんだけど、そこでうちをやめて他のところへ行ったとしても、あんときこういうこと言われたなって思ってくれればそれでいいんだけど。世の中のお節介おばさんになろうとして接するの。

人ってやめ癖が簡単に付いちゃうの。何事もやめるってしてると、やめることのハードルが下がっていってしまうの。けどそれって結局は何事もなしえないってことになっちゃう。
やめるっていうのをやめるっていうのを積み重ねていってほしいなーって。それが一番じゃないかな?

 

あの、はじめ社長がうちにアルバイトに来ていたんですよね。

彼はうちでしかアルバイトしたことがないんですよね。彼の動画でアルバイト時代すごい怒られたって言ってるんだけど。

 

youtu.be

 

挨拶とか陳列棚とか厳しくしていたんだけど、そのなかでも極めるってことをしたって言っているんだけど。何度も辞めようとしたけど続けたって言ってるんです。そういうのがあるからここまで来たっていうのも彼にはあるんだろうね。

彼はアルバイトの中でファンタジスタ”ていうのに選ばれてローソンの何万人っていうクルーの中から選ばれてディズニーで研修を受けたりしたのね。そのくらいの子なのね。アルバイトでそういう接客をしたの。

 

結局、何か一つのこともうまくいかない人間がほかのこともうまくいくわけないと思うのね。イチローはプロだけどきっとほかのことをやってもトップになっただろうし。一つのことをこだわってこだわってそこまでやれた人間がなんでもきちっとやれて行くんだろうなって。私も、他の仕事に就いても成功する自信がある。

 

本当にかっこいいし、説得力があります。

インタビューは以上です。ありがとうございました。

 

 

 

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社長:有限会社アクティブ 石塚社長

インタビュー・編集:田中

インタビューサポート:山崎・新村